影響力に影響される
2023年の今、まことしやかに30年前あたりに流行したものが再燃しているように感じるのは私だけだろうか。
tiktokの影響で若い人が、90年代の音楽を取り入れ再ブレークなどのニュースも良く耳にする。
「ブラックビスケッツのタイミング」や「め組のひと」など、耳にする機会が増えた。
さらには、スラムダンクが今になって映画化され、大ヒットしている。
私が中学時代バスケットボール部真っ只中に観ていたアニメが今!!!
時代は再び昭和生まれの我々世代を熱くさせてくれているではないか。
そんな私も自然の摂理なのか、90年代のあの頃を激しく懐かしく思う日々が2023年になり、より一層強くなっている気がする。
特にX JAPANのhideのことを凄く強く思う日々。
van Halen、エリッククラプトン、LUNASEA、Sophia、SIAM SHADE
中学生の頃毎日のように聞いていたサウンドが、妙に心地がいい。
ついにはhideのギターモデル、モッキンバードを買ってしまった。これからの趣味はギターにしようという気持ちで、
rusty nailを弾けるようになりたい。
今これだけのカリスマ性を放っているヒューマンがいるだろうか。
ギターが上手い。それだけでは表現できない特別なものをhideは持っていた。
30年前の映像とは思えないエネルギー。色あせないとはこのことなのだろう。
そして、私をX JAPANやLUNASEAという世界を中学の時点で出会わせてくれたのは、
2つ上の兄だった。
小学生くらいの当時は、なんだこれ?何をそんなに毎日聞いているんだ?と鼻を垂らしながら、
兄の事を少し馬鹿にしながら、横目で見ていたが、徐々にLPやVHSでのライブ映像を見せられるうちに、聞くようになっていった。
幼少期から、クリエイティブな面でいえば兄は遥かに私の数段上の所にいたのはよく覚えている。
絵がとんでもなく上手かった。オリジナルのキャラクターなどを生み出し、自由帳やノートにたくさんの絵を書き、それに胸を躍らされたことをよく覚えているし、私が物心ついて書く絵はすべて兄の真似した絵だった。クオリティは雲泥の差だったが。
ロックマンのキャラ応募なども、よく本気で応募していた。
バーコードバトラーのキャラクターもオリジナルで書いて、バーコードを厚紙に貼って遊んでいた。
コアラのマーチのバーコードキャラが異様に強くて、そればかりを使って戦っていたのを覚えている。
2歳年上にマニア気質の兄がいたということが、私のクリエイティブ人生の形成に影響していると、
令和の時代になり、気づかされたように思う。
こだわりやマニア気質の全くない自分が90年代熱くなったものは、全て兄の影響によるもので、
あの頃から崇拝しているB’zの稲葉さんもお兄さんの影響で洋楽を効き、ロックを聴き、バンド活動に導かれていったという。
私はそこまで兄を尊敬しているわけではないし、しばらくの間、話すらしていないくらい疎遠だが、
彼のクリエイティブ感覚は当時から研ぎ澄まされていたのは確かだ。それを活かす仕事をしていたなら、今頃面白い存在になっていたかもしれない。
一方私は、クオリティの良し悪しの判断力は、25歳くらいまでは皆無といってもよかった。
ドラマの役者の演技の上手下手、歌の上手下手、何が良くて、何が悪いのか批評家達の意見がまったくわからなかった。
それを判断できるようになったのは、写真と姉達の存在が私に凄まじい力を与えてくれたと思っている。
世間知らずの虚無感漂う男子に、ありとあらゆるクリエイティブを叩き込んでくれ、感覚ではなく”理”で
クリエイティブを説いてくれた約2年間が今の私の宝となり、
なぜこれが良いのか、なぜこれがダメなのかというクリエイティブには不可欠な判断力を得る事ができた。
今では偉そうに後輩たちに、同じように説法並べることもあるが、
あの頃を知っている姉達から見たら、泣き笑いするほど恥ずかしい私の過去を暴露されることだろう。
そこから約15年ほどクリエイティブな仕事をなんとか続けてこれているのは、
本当に感謝しかない。一番最初に高いレベルの人たちに会えたことが、私のクリエイティブ人生を決めた。
と、最近そんな恩人達と一緒のプロジェクトに携われたことがあったので、
今回はこういう真面目トーンで書かせて頂いた。
また近いうちに想い出話でも語らいたいが、
「逆に想い出に甘えちゃいけねーなと」by SUGIZOの名言あるので、
↓(今見ても素晴らしい作り、そして最高に勢いがあるときのLUNASEAがやはり凄い)
次回からはまたおふざけあり、自由楽観主義のブログで、のたうち回るつもりだが、
やはり先人達の影響力は偉大であり、尊敬する人がいい!!!と言うものは、
やはりいい!!!と思ってしまう。
まだまだ独創的なものを生み出すには、修行が必要だが、
いつか自慢の弟と誇らしげにいってもらえるように、
高みはまだまだ登らねばならない。
15年も経ったが、、、、、
スタート地点には立っているさ。
行けるかーーーーーー行くぞーーーーーーーーーーー
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